こんにちは。この三連休は、猪鹿庁による「狩猟スタートダッシュ講座」を丹波山で開催しました。

西から東まで各地からお集まりいただいた皆さまと、解体・料理講座、罠猟講座、銃猟講座と狩猟尽くしの3日間を過ごしました。

1日目は、解体・料理講座。

捕獲後の処理から解体、料理まで一連の流れを学びます。

タバジビエの処理場で解体の実践も行いました。

今回は鹿の他にカラス、鴨、ハクビシンを解体。参加者の方とともに作業を進めていきます。

鳥類は毛をむしる作業を。この作業がかなり時間と根気を要します。スーパーで鶏肉を見る度にこの作業を思い出しそうと参加者の方。精肉が簡単に手に入る世の中だからこそ、本来自分たちの手で行うべき作業を知る、体験するということは非常に重要であるように思います。

この後、ローストやアヒージョなど猟師直伝ジビエ料理講座を行い1日目は終了しました。

2日目は、罠猟講座。

罠猟の魅力から掛け方、捕獲があった際の処理まで実践と合わせてレクチャー。

まずは罠の種類や構造、かける場所の選び方など基礎知識を学びます。

丹波山で実際に使用している括り罠
箱罠の構造を説明

実際に1人1つ罠を手に、山に入って実践。動物の跡の探し方から罠掛けまで、山の中で学びました。

罠を設置し、カモフラージュまで1人で挑戦。皆さん思い思いに黙々と罠をかけていました。

講師の2人が採点をしてまわります。いかに周りと馴染ませるか、動物が確実に罠を踏むよう誘導するかなどなど。中には発動せず0点も。現場を知る猟師さんはやはり厳しいです。

他にも、止め刺しの方法や罠のメンテナンスなど細かく追っていきました。

罠をかけられる土地さえあれば、すぐにでも掛けられるくらい充実した座学・実践講座でした。

夜は参加者の方々とBBQで、意外な職業や経歴に盛り上がり2日目も終了しました。

鹿のロースト

3日目は、実践銃猟。

銃猟免許の取得までの流れや猟場の探し方、銃の選び方、射撃練習など盛りだくさん。

この日は丹波山村の現役猟師さんが、丹波山村での狩猟のあれこれをお話ししてくれました。傾斜が厳しい丹波山ならではのエピソードや猟師ジョークで大盛り上がり。まき狩りの楽しさや猟犬を使った猟の実態についても聞くことができました。

銃や弾の種類、狩猟のスタイルに合わせた銃の選び方や、狩りに出るときの装備もレクチャー。

様々なサイト(照準器)とその使い分けや調整のやり方を、実演しながら説明していきます。

実際に1人一丁エアガンを持って山へ。構え方や扱い方を身につけた上で、様々な姿勢で射撃の練習をしました。

動物を見つけてから射撃までの流れを実演。歩き方や呼吸まで一つ一つの動きに意識を巡らせる練習も行いました。

その他、山への入り方、動物の見つけ方、狩猟に対する心構えなど

銃猟を実践していく上で欠かせない予備知識を教えていただき、三日目の銃猟講座も終了しました。

今回は、既に免許を取得している方や射撃競技をやっているという方から、これから色々学んでいきたいという方、あたらしい世界を知るために参加したという方まで様々な目的を持った方々が集まりました。

言葉の通り狩猟の一から十までを学ぶ3日間。

自然を相手に、命を相手にする狩猟は、物理的にも心理的にも揃えておくべきもの・ことが多岐に渡ってあると感じています。

そのいろはを満遍なく学べる3日間でした。

豪快で愉快な猪鹿庁チームみなさん、各地からお集まり下さった参加者の皆さま、ありがとうございました。

打ち上げBBQ